製品特長
独創技術で大容量DICOM画像データの高速転送を実現
自社のオリジナル技術で、大容量DICOM画像データの場合でも、外部保存装置のバッファー領域を使用することがなく、高速に受信することを実現します。
Flash PixelModeについて
当社創業者の長年研究結果としてのオリジナル技術によって開発された大容量DICOM医用画像データの高速転送方法です。 この転送方法によって、バッファー領域としての外部保存装置を使用することがなく、少メモリの環境でも、ほぼ無制限に大容量のDICOM画像データを高速に転送することが実現できます。
転送実例 | 転送時間 | メモリ量 |
---|---|---|
従来技術 | 40秒 | 237MB増 |
Flash技術 | 10秒 | 2MB増 |
- 転送対象は240MBのDICOM画像です。
マルチスレッドプログラミングにネイティブ対応
PowerDICOMは、エンジンレベルで完全にマルチスレッド化され、DICOMサーバアプリケーションに必須なマルチスレッドプログラミングにネイティブに対応します。
マルチスレッドプログラミングについて
DICOMサーバアプリケーションの場合は、複数クライアントからの同時アクセスを考える必要があります。 その場合は、サーバプログラムがOSのスレッド発生関数を利用して、それぞれのスレッドで各クライアントからのリクエストを処理する必要があります。 この処理は、アプリケーションの開発者にとっては大変の作業となります。
PowerDICOMの場合は、スレッドの発生と消滅はすべてエンジンレベルで管理され、アプリケーションにはスレッド発生関数への呼び出しが明記されることはありません。 また、サーバの受け入れ開始関数は、関数での待ち受けがなく、直ちにアプリケーション側にプログラムの制御権を返すようになっています。
C++インターフェースで、高度かつ効率的なアプリケーションが開発可能
オブジェクト指向のC++インターフェースを提供することで、より高度かつ効率的なアプリケーションを開発することが可能となります。 プログラムの保守やモジュールの再利用なども容易に行えます。
C++言語によって何が便利になるのでしょう
C++言語はオブジェクト指向のプログラミング言語と言われています。 オブジェクト指向とは、詳細実行手順より実現したいことに重点をおくという考え方のことです。 右表は、PowerDICOMでDICOM保存サーバを作成する実際のソースコードです。 ここでは、実現したいのが「サーバを作成する」ことと「サーバを起動させる」ことで、詳細な初期化設定部分は完全に隠されています。
CPDStoreSCP cStoreSCP;
if(!cStoreSCP.CreateServer()){
DebugInfo("Failed to create Server.");
return 1;
}
if(!cStoreSCP.StartServer()){
DebugInfo("Failed to start Server.");
return 2;
}
PD_Halt();
細心かつ最適な構造設計でメモリ消費量の軽量化を実現
最適化を最大限に図って細心に設計したエンジンは、メモリ消費量の軽量化を実現しています。 少量のメモリ環境でも大容量DICOM画像データの高速転送を実現でき、アプリケーションのその他の機能部分がより多くのメモリ容量を利用することが可能になります。
最先端レベルの暗号化技術でセキュリティ通信システムの構築が可能
自社オリジナル技術によって開発された独自仕様のアルゴリズムを実装し、DICOM通信およびTCP/IP通信において、512ビット(最大8192ビット)非対称認証を実現し、256ビットブロック暗号化によって通信内容の盗聴および改ざんを防ぐことができます。
スタティックライブラリの提供でプログラムのコンパクト化を実現
環境依存度の低いかつコンパクトな実行プログラムを作成できるように、製品提供形態としては、容易に扱えるスタティックライブラリとなっています。 これによって、作成したプログラムは、少ない設定でインストールすることが可能となり、環境による影響は、最大限におさめられます。